■鬼畜紳士に捧げる10のお題■
5 お前は誰のものだ?
※温いですが、えっち注意。苦手な方は避けてください。
18歳未満のお嬢ちゃんも読んではなりません。温いけど駄目です。
18歳以上でえっちOKの方は、スクロールしてどうぞ。


































 白皙の頬が朱に染まり、口唇から喘ぎ声が零れる。
「うあっ!あぁっ・・・!!」
 指で掻き回す度に立つ音に、ヒクリと身体が震えた。
 フ・・・と、その頬に笑みを刷く。
 広いベッドの端に引っかかっていたスカーフ。
「!?」
 スカーフに手を伸ばし、ニヤニヤと笑いながら、それをハインリヒの根元にきつく巻き付けた。
 だらだらと透明な涎を垂らしている中心部に、指を絡める。
「う・・・ふあ・・・!」
 ハインリヒが、身を捩る。
 頬から笑みを絶やさぬままに。
 後ろを掻き回しながら、それを扱く。
「や・・・やめっ・・・。も・・・」
 身体にこもる熱を解放したくてたまらないのだろうか。
 淡いブルーの瞳から、ポロポロととめどなく涙が零れ落ち、悩ましげに身悶える。
 指を引き抜き、絡めていた指をも離すと。
「・・・あ、あぁ・・・」
 熱い息を吐きながら、ハインリヒはスカーフに触れようとした。
「アルベルト」
 名前を呼び、その手を払う。
「誰がそのような行為を許した?」
 涙で濡れた目が、哀願するように見つめてくる。
「ククク・・・」
 知らず、口唇から笑いが漏れた。
「アルベルト。お前は、誰のものだ・・・?言ってみろ。私もそこまで無慈悲ではないからな。上手く言えれば、情けをかけてやるぞ?」
 開いた口元から、小さな声。
「オレは・・・お前の・・・」
「ん?聞こえんな」
 熱を孕んだ瞳が、じっと。
 じっと、自分だけを見つめて。
 瞳と同じように、熱っぽい声。
「オレは、お前のものだ・・・」
 スーッと。
 紅い瞳が細められた。
 長い指が再度、くちゅりと音を立てながら、ハインリヒを犯した。
「うあ・・・!」
 白い身体が、跳ねた。
「もう一度、言ってみろ」
「オレ・・は・・。お前の・・・っ。お前のモノだ・・・!」
 低く、喉の奥で笑い。
「上出来だ。褒美を呉れてやろう」
 指の代わりに、己のモノを突き立てる。
「ふあぁ!」
 そして、そこから引き抜いた褐色の指は優雅に動き、ハインリヒからスカーフを解いた。
 ギシギシと、ベッドが軋む。
 褐色の腕の中で、白い身体が撓った。
「アルベルト・・・」
「は・・・っ!あ、あ、あぁ!」
 深く突き上げると。
 ほどなく、ハインリヒは絶頂に達し。
 白い肢体はベッドに沈んだ。
 意識を失い、腕の中でぐったりとしているその身体を見下ろして。
「・・・アルベルト・・・」

 ・・・こんな愛し方しか、出来ないのだ・・・

 自嘲的に笑った後。
 張り付いた前髪をそっとかき上げてやり、額に口付けを落とした。


  〜 END 〜


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

まだえっちネタを書いてないな〜、と思い、ヌルくて短いですが、一作。
ちょっと切ない感じですか?
(↑誰に聞いているんだ・・・?)
次のお題に続きますので、申し訳ありませんが、次もえっちネタです。
こんなんでスミマセ〜ン!!





ブラウザを閉じてお戻りください