■鬼畜紳士に捧げる10のお題■
6 では、見せてみろ
※温いですが、えっち注意。苦手な方は避けてください。
18歳未満のお嬢ちゃんも読んではなりません。温いけど駄目です。
18歳以上でえっちOKの方は、スクロールしてどうぞ。



































「アルベルト・・・。アルベルト」
 名前を、呼ばれる。
 冷たい指先がひたひたと頬に触れる感触に、覚醒した。
 薄く目を開くと、紅い瞳が自分を見下ろしていた。
 視線を合わせれば、その瞳に優しげな光が宿る。
 優しい・・・?
 その光の正体を確かめる間もなく。
 男は冷ややかに告げた。
「アルベルト。達する事は許したが、意識を手放す事まで許した覚えはないぞ」
 スイ・・・と、褐色の指が顎のラインを辿る。
「自分だけ満足すればそれで良いと言うのか、お前は・・・」
 呆れたような吐息が、落ちてきて。
「これは・・・私の教育が悪いのか?それとも、お前の行儀が悪いだけの事なのか・・・?」
 顎を持ち上げられ、瞳の中を覗かれた。
 見つめ返した男の瞳は、どこまでも深く、紅く。
 冷たい指先が、顎から離れた。
 そして男は、ヘッドボードにゆったりと寄りかかり、薄く笑った。
「アルベルト」
 差し伸べられる、褐色の手の平。
「お前は、私のモノだと。確かに、そう言ったな?」
「・・・・・・・・・」
「答えろ」
 返事の代わりに、小さく頷いいた。
「では、その証拠を見せてみろ」
 惜しげもなく目の前に晒される、均整の取れた身体。
「お前が何をするべきか。よもや、分からないとは言わせんぞ・・・?」
 ノロノロと身体を起こし、四つん這いになって。
 男の身体の中心で存在を主張しているそれに、チュ・・・と口付けた。
「アルベルト」
 咎めるような声で名を呼ばれて。
 逡巡した後、咥え込む。
 そして、口唇と舌とで愛撫を加えた。
 口の中で、それはますます、存在感を増していく。
「ん・・・ふっ」
「・・・アルベルト」
 男の声が、頭上から降ってくる。
 その声に・・・優さが入り混じっていると思うのは、気の所為だろうか?
「・・・ふぅん・・・は・・・」
 じゅぷじゅぷと音を立てながら、奉仕する。
 長い指が髪にそっと触れた。
「んぐっ」
 更に奥へとそれが侵入してきた。
「アルベルト・・・」
「ふっ・・ん・・・」
 ブルリと男が身を震わせ。
 口内に迸る液体を飲み干そうと、喉を鳴らした。
 飲み込みきれなかった液体が、口唇の端からドロリと流れ落ちた。
 軽く咳き込みながら男を見上げると、その頬には満足げな笑み。
 褐色の指が口唇の端の液体を拭い取り。
 その指が、ハインリヒの口に捩じ込まれた。
「んんっ・・・」
「上出来だな・・・クク・・・」
 低い声に、引きずられてしまいそうで。
 欲望を吐き出してもなお、目の前でそそり立っているそれに、身体が疼いた。
「・・・シュヴァルツ・・・」
 慣らされた身体は、男を欲しがっている。
 そして・・・その事に、以前ほど嫌悪感を抱かなくなっている自分に気付く。
「私に奉仕して、感じのか・・・?ん?」
 楽しそうな男向かって、頷いてみせると。
「ククク・・・素直なことだ・・・」
 男は低く、喉を鳴らして笑った。

 男のモノで、貫かれる。
 褐色の腕の中で、あられもなく嬌声を上げながら。
 ただ、快楽の波に、攫われて・・・。



  〜 END 〜


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えっちネタのハインサイドです。
管理人の趣味で、お口でご奉仕。
こちらも短くてスミマセン。
えっちはやっぱり、自分で書くのは苦手かも(汗)。






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