ユキ。
「どうながけん」の沙紗さんが
非常に可愛い14イラストをアップされていたので!!
激しく萌え萌えしてしまい、イメージSSを差し上げたところ!
イラストお持帰りのご許可を頂いてしまいましたvv
沙紗さん、ありがとうございます、ありがとうございますっ!!!
私は沙紗さんの14イラストの大ファンなので、すっごい幸せですv
で、お言葉に甘えてお持帰りしてきました〜♪
下の↓イラストですっ!!!
皆様、どうぞお楽しみください。
沙紗さんに差し上げた、管理人のSS付きです。
沙紗さんのイラストって、私の創作意欲を刺激してくれる時が多いのでv
いつも本当にお世話になっております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします〜vvv
雪が、降る。
サクサク、サクサク。
二つの足音だけが、静かに。
辺りに響き渡った。
白く薄化粧が施された、街並み。
誰もいない夜の街を歩く、二つの影。
イワンと、ハインリヒである。
夕刻から降り出した雪に、
『ほら、雪だよ、ハインリヒ!』
イワンが瞳を輝かせ、ハインリヒに向かって窓の外を指差してみせる。
『イワン。お前はロシアの生まれだと思ったが・・・そんなに雪が珍しいか?』
ハインリヒの問いかけに、イワンはニコリと笑って答えた。
『珍しくはないけど・・・でも、大好きだよ!真っ白でキレイで、キミみたいだから』
『・・・・・・』
はにかんだ少年のような笑みをその頬に浮かべながら、ハインリヒはイワンに提案をした。
『夕食が済んだら、一緒に散歩にでも行くか・・・雪を見に?』
『うん!!』
そんな経緯で、二人は雪の降る街を静かに歩いているわけである。
ハインリヒが前を歩き、一歩後ろをイワンが歩く。
二人の間に殆ど会話がないのは、話題がないからとかそんな訳ではなくて。
・・・何も言わなくても、お互いに分かり合えるから・・・。
冷たい、けれども優しい風が吹き、ハインリヒの長いマフラーをフワリ、となびかせた。
イワンの手が、そのマフラーを掴む。
「ハインリヒ」
ちょんちょんとマフラーを引っ張りながら、イワンが囁いた。
「好きだよ」
イワンの少し前を歩いているハインリヒの。
雪色の頬が、ほんのりと紅くなった。
「・・・知ってる」
マフラーにそっとキスを落とし、イワンは再度囁く。
「大好き・・・。キミも、そうだよね?」
ポケットに手を突っ込み、ハインリヒは静かに頷いた。
サラリ、と、柔らかな銀の髪が揺れる。
「 」
形の良い唇からポツリと紡ぎ出された答えは。
白い吐息と共に宙に舞い上がり、灰色の空に消えていった。
イワンの頬に満面の笑顔が浮かび。
ハインリヒとの距離を縮めて、イワンはその背中をギュッと抱きしめた。
二つの足音だけが、静かに。
辺りに響き渡る。
サクサク、サクサク。
白い雪が、降る、降る・・・。
〜 END 〜
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