二人、ベッドの上。
 長い指が、シャツのボタンにかかる。
「イイ?」
 嫌なはずがない。
 オレは、黙って頷いた。
 全部のボタンを外され、シャツがスルリと肩から滑り落ちた。
「アルベルト・・・」
 呼ばれて、ひどく胸がドキドキする。
 ジェットに名前を呼ばれるのが・・・好きだ。


 額に、ジェットの唇が触れてくる。
 思わず、目を閉じてしまう。
 それから、瞼にもキス。
 唇をそっとなぞられる。
 目を開けると、間近に琥珀色の瞳。
 その瞳が優しく揺らめく様が、好きだ。


 ただじっと見つめられ、オレは戸惑う。
「好きだ・・・・・・」
 そんなに真剣な眼差しで、そんなに情熱的に言われたら・・・オレはどうすればいい?
 オレは、ジェットをじっと見つめ返す。
 ホントは分かってる。
 言うべき言葉は、ただ一つだ。
「オレも・・・・・・好・・き・・・・・・。ジェット・・・!」
 フッ、と、ジェットが微笑む。
 唇と唇が重なる。
 温かくて優しくて、けれども情熱的なジェットのキスが・・・大好き。


 離れた唇が、首筋に移動する。
 それから胸元に。
 優しいキスが、降ってくる。
 そして、もっと別の場所にも。
「やっ・・・」
 身体が、熱くなる。
「やめっ・・・ジェッ・・・ト・・・!」
 自分自身で持て余してしまいそうなほどに。
「んっ・・・あああっ・・・!!」
 ジェットがペロリと自分の唇を舐めた。


 オレをあやすように、ジェットの指が髪に触れてくる。
 ジェットから髪を撫でてもらうのが・・・好きだ。
「アル・・・」
 そっと、身体を開かれる。
 躊躇いがちに進入してくる、彼自身。
「・・・ふあっ・・・」
「大丈夫・・・?」
 耳元で囁かれ、ゾクゾクと身体が震える。
「ん・・・。平気・・・だ」


 リズム良く襲ってくる快感。
「・・・ジェット・・・」
「んっ?・・・何??」
 身体の奥深くまでジェットを感じながら交わすキスが好きだ。
「ジェット。・・・キス・・・して・・・」
「アル・・・!」
 重なる唇。
 熱っぽいキス。
 何度も何度も、キスして欲しい。
 ジェットのキスが好き。
 ・・・キスが好き。
 ジェットが・・・大好き。
 アイシテル。


 このまま、ずっと二人で・・・。
 ずっと、キスしていたい。


 ジェットのキスが好き。
 ジェットが大好き。
 ジェットを・・・愛してる。



  〜END〜


*恒例の言い訳*

ヘボーい!!!!
という皆様の叫びが聞こえてきそうです。
すみません(土下座)。
本人は、萌えの全てを注ぎ込み、ラブラブ〜vvvにしたつもりなのですが・・・。
しつこいようですが、私は何を置いてもキスシーンが一番萌えです。
なので、これでもかというぐらい、思いっきりちゅーをさせました。
今回、しま様の漫画でジェットがハインを「アルベルト」と呼んでいたので、
SSの方もそちらで合わせてみました。
「アルベルト」呼び、ウチのサイトでは、きっと最初で最後だと思いますが・・・。
しま様、少々(いや、かなり・・・)物足りないかもしれませんが、このSSをもちまして、
しま様の素敵作品に対するわたくしめの感想に代えさせていただきます。
今回は本当にありがとうございました!!




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