24
な、なんと!「当たって砕けろ!」のデラぞう様と、
我が相方の一さんの合作24でございます〜!!
お持ち帰り可のご許可をいただきましたので、
拙宅でもアップさせていただきました〜!!
ジェット:デラぞう様、ハイン;一さん、彩色:デラぞう様vvv
デラぞう様のジェットの大人びた眼差しに、自分がクラクラです(笑)。
すごく包容力がありそうなジェットですvvv
大人ジェット大好き〜vvv
彩色も美しいなぁ、と、うっとり吐息をついてしまいますv
一さんのハインさんのこういう微笑みも珍しいですよね。
ビバ、合作!!
この素敵イラストに合わせて、
SSを書かせていただくという僥倖を頂戴しましたv
SSはイラストの下にございますので、ご興味のある方は、お進み下さいませv
「う〜ん・・・」
カーテンの隙間から差し込む陽射しの明るさに、目が覚めた。
「・・・ハインリヒ・・・?」
ボーっとしながら名前を呼び、自身の隣に視線を走らせると。
穏やかな表情で眠っているその人の姿が目に映り、ジェットはホッと息を吐いた。
「おはよ」
小さく呟きながら、サラリと前髪をかき上げて、モーニングキス。
本当は、口唇にしたいけれど。
寝ている間にそんなコトをするのは、少し卑怯な気がして。
「ん・・・」
微かな声が聞こえて。
ポカリとハインリヒが目を開いて、ジェットを見た。
キレイな瞳の中に、自分の姿が小さく映っていて。
ジェットはそのことに、ひどく満足感を覚えた。
「おはよv」
取り敢えず、朝の挨拶。
ハインリヒはコクリと頷いて。
「ん・・・おはよう・・・」
そのまま、ベッドの上に上体を起こした。
なだらかな肩のライン。
惜しげもなく、外気に白い肌を晒している。
まだ、寒い季節なのに。
「風邪ひくって・・・!」
ベッドの脇に脱ぎ散らかしてあったローブを手に取り、ジェットはバサリとハインリヒの肩にかけた。
「・・・ありがとう」
ハインリヒの手が伸び、肩に置いたジェットの手に触れた。
「いつも、世話をかけるな・・・」
そう言って、ジェットを見上げたハインリヒの表情に。
ドキリと、心臓が跳ね上がったような気がした。
穏やかな、穏やかな笑顔。
滅多に見られない、その表情を。
ジェットは、瞳を細めてうっとりと眺めた。
「何だ、人の顔をジロジロと見て?」
居心地が悪そうに、ハインリヒが身じろいだ。
「アンタ、すっげー可愛いvvv」
「はあ!?」
素っ頓狂な声を上げてから、ハインリヒは呆れたようにその肩を竦めた。
「お前の目は、腐っているとしか思えん。ギルモア博士に見てもらえ」
「ホントにさ、アンタって、キレイで可愛い」
そのままスルリとハインリヒの身体に腕を回し、ギューっと抱き締めた。
「頼むから、他のヤツの前で、そんなに可愛い顔をしないでくれよ?」
「三十路の男を捕まえて、可愛いとかキレイだとかほざくのは、お前ぐらいだろうが・・・・」
「アンタは自分の魅力に気づいていないだけだっ!!」
ジェットは主張したが。
「ああ、分かった、分かった・・・」
軽くあしらわれ、少しむくれた。
「オレは本当のコトを言っているだけなのに・・・!」
クスリとハインリヒが笑う。
「ここは笑う所じゃないってーの!」
「イイじゃないか。他のヤツが可愛いとかキレイだとかほざいたら、蜂の巣だぞ?お前だから、呆れて笑うだけで済む」
クスクスと笑いながらのその言葉。
「ハインリヒ、それって、それって・・・。深読みしてイイ??」
「勝手にしろ」
やっぱり、可愛い。
「ハインリヒ」
「何だ?」
抱き締めている腕の力を強くして。
「ゴメン。オレ、我慢でき・・・・いてっ!!」
鼻の頭を思いっきり強く摘まれた。
「朝から何を盛っている、この馬鹿が。そろそろ飯の時間だ。行くぞ」
「そんな〜」
ガクリと項垂れるジェットの口唇の端を、暖かな感触が掠めた。
「え!?」
「それで我慢しとけよ」
ニッと、人の悪い笑い。
「分かったから、オレにもキスさせて!」
問答無用で、チュッ、とキスをして。
「今日も一日頑張るぞ〜!!」
青い空に誓うジェットの耳に、クスリと。
楽しそうなハインリヒの笑い声が届いた。
〜 END 〜
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