オリヴィエ様&ロザリア

響羅様のちゅー同盟バレンタインフリーイラストの中から、
ふみふみが一番好きなイラストをいただいてきました♪
オリヴィエ様&ロザリン。
この二人が醸し出す、非常にゴージャスな雰囲気がたまりません。
閉じているようで閉じていないロザリアの瞳とか、紅い唇とか、んもう、色っぽいですよねっ!!!
オリヴィエ様の瞳の表情(伏し目なところ)もふみふみのツボです。
あまりにも嬉しくて、下のほうにふみふみ作のヘタレストーリーをつけさせていただきました。
(響羅様の承認済みです)
イラストのイメージを壊してしまったら、ごめんなさい






午前0時を知らせる鐘の音が聞こえる。
外から車のクラクションの音。
あの方が、わたくしを迎えに来た。
今日は二人で深夜のデート。
楽しい一時を過ごしましょう。
私は自室の窓を開けて、すぐに行きます、と、あの方に合図を送る。
あの方が車から降りて・・・私に優しくウインクを送ってくれた。
浮き足立つような楽しい気分で、私はあの方の許に向かう。


あんたが私の前にその姿を現す。
今日のあんたは、とびっきりにキレイだ。
女性は恋をすると美しくなるって言うけど、あんたの今日の美しさは、
私のための美しさだと思ってもいいのかな?
だとしたら、嬉しいけど。
あんたはあでやかに微笑み、女王様のように気品のある仕草で、私に片手を与えてくれる。
私はその手を恭しく握りしめ、指の先にそっとキスをするよ。
ホントは、薔薇のように紅いその唇に、キスしたいんだけど。


「オリヴィエ様、ハッピーバレンタイン、ですかしら?」
わたくしが訊ねると、オリヴィエ様は答える。
「ホンットにハッピーだよ。あんたと一緒に、今夜を過ごせるなんて」
それは、このわたくしも同じこと。
特別なこの夜に、特別な貴方と一緒に過ごせる。
それ以上の幸せなんて、望んでもきっと、手に入らない。
わたくしは、オリヴィエ様をじっと見つめる。
世界中で一番幸せな眼差しで。
貴方は少し困ったような表情になって、わたくしから視線を逸らした。


まいったな。
あんたの視線には、艶がありすぎる。
私の理性がどうにかなっちゃいそうなくらいに。
思わず、私は口走ってしまう。
「ロザリア。キスしてもイイかな?」
蒼いその瞳が、悪戯な光を帯びて煌いた。
「わたくしのキスは、高いですわよ?」
「イイよ。あんたのキスになら、いくら積んだって惜しくないね」
私が答えると、ロザリアの唇に妖艶な笑みが浮かぶ。
あんたってば、本当にイイ女だよ。


凍えそうな寒い夜のはずなのに、わたくしたちの周りは不思議と暖かい。
赤いスポーツカー、煌く街燈を背景に。
わたくしは、オリヴィエ様の肩に手をかける。
「瞳、閉じて」
瞳を閉じてしまうのは、嫌い。貴方をずっと見つめていられなくなるから。
だから。
わたくしは、軽く、視線を伏せた。
貴方の唇が、そっと・・・。


ちょっとだけ伏せられた視線が、誘うように色っぽいね。
こんな時でも、あんたは気品のある微笑みを絶やさない。
そんなトコも、大好きだよ。
なんだかドキドキして、私のほうが視線を伏せてしまいそうだ。
勿体ないような気分になりながら、私はロザリアの唇に、キスをする。


キスの味は、甘く、甘く、甘〜く。


「それじゃ、出掛けようか?」
「そうですわね」
二人だけの夜は、まだ。
始まったばかりだった



 〜 END 〜





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