〜彼の事をきかせて〜
キャラ説明に使えるかもしれない十題
01:第一印象
(ジュリアス様のこと)
「そなたが、今回選ばれた女王候補か・・・」
まるで値踏みをするように、私を見つめる。
誇りを司る、首座の守護聖だと聞いた。
司る力そのままに、誇り高そうな。
そして、とても厳しそうな方。
けれども。
なんて、豪奢な金の髪なんだろう。
目が眩みそうなほどに美しく波打っている。
どこまでも蒼い瞳に、吸い込まれそうで。
私は思わず、俯いてしまった。
「女王候補としての務めを忘れず、しっかりと生活するように」
「はい・・・」
それが、ジュリアス様との初対面。
美しい方だけれども、怖そうな方だと思って。
私は、ジュリアス様が苦手だった。
ジュリアス様に叱られて。
泣いて、落ち込んで。
やっぱりジュリアス様が怖くて。
でも、しばらくしてから、ようやく分かった。
ジュリアス様の厳しさには、相手に対する思いやりがこもっている。
その証拠に、ホラ。
「最近、的確に育成を行っているようだな、アンジェリーク?大陸の成長も順調で、私も嬉しく思う」
褒めてくださる時のジュリアス様の笑顔は、限りなく優しい。
ジュリアス様は知っているのだ。
甘やかすばかりでは、人のためにならないということを。
だから、厳しいのだ。
その代わり、頑張って結果が出た時には、ちゃんと褒めてくださる。
その時のジュリアス様の笑顔が好きで、私はまた、頑張ろうという気持ちになれる。
とても、嬉しくなる。
「はいっ!頑張りますっ!!!」
そう答えると、ジュリアス様の蒼い瞳が優しい光をたたえて私を見つめた。
「期待しているぞ・・・」
笑顔が、眩しい。
豪奢な金の髪と同じぐらい・・・それ以上に。
嬉しくて、胸がドキドキする。
ジュリアス様は、厳しい方だ。
その印象は、今でも変わることはない。
けれども、私に分かったこと。
ジュリアス様は、本当はとても優しい方。
だから私は、どんな時にでもジュリアス様の執務室に足を運ぶ。
失敗をしてしまった時にでも。
「・・・アンジェリーク」
「はっ、はいっ!」
厳しい言葉も私のためだと知っている。
そして必ず、的確なアドバイスを下さるのだ。
私が、立ち止まってしまわないように。
ジュリアス様は、とても優しい方。
「アンジェリーク。そなたにも、たまには息抜きが必要であろう。次の日の曜日、私に少し付き合わぬか?」
「はい。嬉しいですv」
厳しくて。
けれどもとても、優しい方。
私が、大好きな方。
〜 END 〜
手始めに、首座の守護聖のジュリアス様。
リモちゃんの第一印象は、厳しそうな方だな、という感じなのではと。
で、ちょっと怖かったり。
けれども触れ合っていくうちにジュリアス様の優しさに気付いて、
厳しいけれど優しい方・・・と、少し印象が変わっていく、
という経過を書きたかったのですが・・・。
ふう(遠い目)。
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