太陽のKomachi Angel




 朝の謁見が終わった時、光の守護聖・ジュリアスは、女王から呼びとめられた。
「ああ、ジュリアス。貴方はちょっと残ってくださらない?お話したいことがありますの」
 居残りさせられるなど前代未聞のことなので、緊張感を全身にみなぎらせるジュリアス。
 そんなジュリアスに向かって、女王陛下はニッコリと微笑んだ。
「ジュリアス。明日の火の曜日から2日間、貴方とアンジェリークに休暇を与えます。たまには二人きりでお出かけなさいな」
「そっ、それは、あまりにも恐れ多いお言葉。平日に執務を休むなど、他の守護聖も許しますまい」
 驚き、かつ、必死になって固辞するジュリアスに、偉大なる女王は質問を投げかけた。
「あら。わたくしが大丈夫と言っているのに、他の誰が口を差し挟むことが出来るのかしら?」
 そして、ジュリアスが言葉に詰まるのを確認してから、背後に控えているアンジェリークに声をかけた。ジュリアスに笑いかけたより、5倍程、甘い笑顔と共に。
「と、いうわけだから、アンジェリーク。二人で出かけていらっしゃい。明日はジュリアスの誕生日ですし、たまにはジュリアスにも休みが必要だわ。はい、これが今回の旅行のチケットよ。無くさないように気をつけなさいね?」
「ありがとう、ロザリア!!」
「良いのよ。あんたが喜んでくれるのが、わたくしにとって一番の報酬だわ。では、ジュリアスのことは頼んだわよ」
「はいっ」
 ジュリアスでさえ言い負かしてしまう無敵の女王陛下は謁見の間から退出し、ジュリアスとアンジェリークだけが、その場に残った。
「ジュリアス様、楽しみですねっ」
「そうだな…。思えばそなたとゆっくり過ごす機会も少ない。陛下のお言葉に甘えて、二人で楽しんでくるとしよう」
 そんな訳で、二人は旅行に出かけることになったのだった。


 ロザリアが二人に渡したチケットの行き先は、とある惑星のビーチだった。
「わっ、ホラ、ジュリアス様。海ですよ、海!!なんてキレイなエメラルドグリーンなのかしら…」
 その惑星は、常夏の島。老若男女が海辺でくつろいでいる。
 アンジェリークが瞳を輝かせて海に見入る様を、ジュリアスは優しく見つめた。
 宇宙広しと言えども、この厳格な光の守護聖の眼差しを和らげることが出来るのは、アンジェリークただ一人である。アンジェリーク本人は、そんなことには無頓着であったが…。
「ジュリアス様っ、早く着替えて海に入りましょうっ!!ロザリアが、可愛い水着を持たせてくれたんですよ♪」
 ふふっと、嬉しそうに笑うアンジェリーク。ジュリアスの腕を引いて、更衣室の方に引きずっていく。
 引きずっていかれるがままの、ジュリアス。
 更衣室の前で、アンジェリークはジュリアスに告げた。
「10分後に、ここで待ち合わせですよ、ジュリアス様?」
「わっ、分かった。10分後だな」
「それじゃ、また後で!パラソルとか、忘れちゃだめですよー」
 女性用更衣室に消えていくアンジェリークを見送りつつ、ジュリアスは溜息をついた。
(女性の水着姿など(男もだが…)ほとんど見たことがないというのに、私は一体どうすれば良いのだ!?)
 しかし、あんなに楽しそうなアンジェリークに、水着になるななど、とても言えるものではない。
 ジュリアスは諦めの溜息を漏らして、男性用更衣室に足を運んだ。


 …そして、10分後。
「ジュリアス様、お待たせしました〜!」
 更衣室から出てきたアンジェリークは、それはそれは愛らしい水着を着て、ジュリアスの前に姿を現した。いや、正確に言うと、水着だけが可愛いのではなく、アンジェリーク自身も大変可愛いのである。
 アンジェリークをこよなく愛する女王陛下が厳選しただけあって、ワンピース調の花柄模様の水着は、アンジェリークにとても似合っていた。
 水着からすらりと伸びた白い手足が眩しくて、ジュリアスは思わず視線を背ける。
(若い女性が、そのように肌を露出してはならぬっ!!!)
 と、言ってしまいたいのだが、やっぱり言えないジュリアスだった。
 そんなジュリアスの気も知らず、アンジェリークは無邪気に問い掛ける。
「ジュリアス様、この水着、どうですか?」
 チラリと水着を見やってから、ジュリアスは必死の思いで答えた。
「と、とても良く、似合っている」
「ホントですか!?ジュリアス様にそんなコト言ってもらえるなんて、嬉しい!さ、早速泳ぎに行きましょ」
 アンジェリークの手が、再びジュリアスの腕を掴んだ。固まりながらついて行くジュリアス。
 しかし、海辺への道のりの途中に、ジュリアスは気付いてしまった。
 海辺の男どもが、アンジェリークを見つめる時の賞賛の眼差しに。
(固まっている場合ではないぞ、私!あの馬鹿男どもからアンジェリークを守らねばっ)
 なんとか気を取り直すジュリアス。引きずられながら、いつも他の守護聖達を恐れさせているスルドイ眼光で、辺りの男どもを睨みつけるのであった。


 ジュリアスは、落ち着かない気持ちでいっぱいだった。
 アンジェリークの水着姿が眩しすぎる、というのが原因の一つで、もう一つの原因は、隙さえあればアンジェリークに話しかけてやろうという、下心満々のバカ男たちが辺りをうろついているからである。
 アンジェリークが跳ね上げた波の雫が、太陽の光を浴びて、キラキラと輝いた。
『君の笑顔も、負けずに輝いているね!』
 なーんて、ランディ辺りなら言うかもしれないが、ジュリアスはそんな気の利いた台詞も言えず、ただひたすら、感嘆の想いでアンジェリークを見つめるばかりである。
 ジュリアスだって勿論、辺りの女性達から憧れの熱い眼差しを送られているのだが、彼の目に入る女性は、アンジェリークただ一人なのであった。
 一時間ほど、我慢に我慢を重ねて、ジュリアスはとうとう、耐えられなくなった。
「アンジェリーク、行くぞ」
 今度はジュリアスがアンジェリークの腕を掴み、パラソルの下までぐいぐいと連れていく。
 パラソルの下に辿り着くと、ジュリアスは荷物の中から大きなバスタオルを取り出して、
アンジェリークの肩にかけた。
 キョトンとするアンジェリークに、ジュリアスは告げた。
「そなたの水着姿は、眩しすぎる。私にも、私以外の他の男にもだ。私は、私以外の男の前で、そなたにそのような格好をして欲しくないのだ。…身勝手な考えだと分かっていても」
 アンジェリークが、クスっと笑った。
「もう、ジュリアス様ったら。そんなお上手を言ったって、なんにも出ませんよ?」
 照れ隠しのためだろうか。ひとつ、咳払いをして、ジュリアスは更に続けた。
「だからもう海に入るのは止めて、これから私と一緒に水族館を見に行って欲しい」
「わっ、水族館ですか?楽しそうですね。行きましょう!」
 アンジェリークは瞳を輝かせて、賛同の意を、表した。


 水着から洋服に着替えてきたアンジェリークを見て、ジュリアスはホッと安堵した。
(やはり、このふわふわした洋服姿が一番アンジェリークらしくて落ち着くな…)
 先にホテルにチェックインをし、荷物を部屋に届けておくように頼んでから、二人は水族館に向かった。この辺りは臨海公園になっていて、水族館もあるし、海に入らなくても楽しい場所が盛りだくさん、なのである。
 水族館は思ったよりも大きく、水槽の中で色とりどりの魚が泳ぐ様は、涼しげだった。
「ジュリアス様〜、私、マンボウが見てみたいです!」
 そう、アンジェリークが言ったので、ジュリアスは『館内のご案内』リーフレットを迅速に調べて答えた。
「マンボウは、このルートの最後の方で見られるようだ」
「楽しみです〜」
 覚えきれないほどの種類の魚を見ながら、二人は着々と、マンボウの水槽へと向かっていった。
 魚を見つつ、アンジェリークの様子も観察していたジュリアスであったが、アンジェリークの楽しそうな様子にホッとする。半ば強引に海からアンジェリークを引き離してしまったので、それがアンジェリークを悲しませているのではないか、と、いささか心配だったのだ。
 アンジェリークは、巨大なエイを見て驚き、ペンギンを見て喜び、ラッコを見て歓声をあげた。
「ほらほら、ジュリアス様!ああやって貝殻を割って、食べるんですね〜。本物を見るのは初めて!持って帰りたいぐらいカワイイです!!」
 アンジェリークが望むのなら、ラッコを持って帰ってやりたい気持ちのジュリアスであったが、さすがにそれは出来ないと、自分で自分を戒めるのだった。
 そしていよいよ二人は、アンジェリーク待望のマンボウの水槽の前にやってきた。
「おおきーい。まるーい。カワイイっ!!」
 アンジェリークはキラキラ光る眼差しを、ジュリアスに向けた。
「ラッコも可愛かったですけど、マンボウもカワイイですね。瞳がとってもつぶらなの!あと、正面から見ると、細長いんですね〜。大発見だわ」
「マンボウを見るのは初めてなのか?いや、私も実物を見るのは初めてだが…」
「はいっ。やっぱり写真とかでみるのと違いますよね?本物の方が、ずっとカワイイような気がします」
 等々話しながらマンボウの水槽を抜けると、水族館の出口だった。
 きゅるる、と、アンジェリークのお腹が音を立てた。
「えっ、やだっ!!」
 赤面するアンジェリークに、
「そろそろ夕食を食べに行こうか?」
 ジュリアスは、優しく微笑みかけたのだった。


 女王から指定されたディナーの場所は、ホテルの最上階のロマンティックなレストランであった。
 まだ星空には少し早いのだが、海が夕焼け色に輝いていて、絶景である。
「お昼のエメラルドグリーンの海もきれいですけど、夕焼け色をした海も、とってもキレイ!ジュリアス様のお誕生日に便乗して、私までいい思いをさせていただいて、申し訳ないような気分です」
 そう言ってから、アンジェリークはカバンの中から、手の平からほんの少しはみ出るぐらいの大きさの箱を取り出した。
「ジュリアス様、お誕生日おめでとうございます。気に入っていただけるか分かりませんけど、私からのプレゼントです」
「…開けてみても良いか?」
「はい」
 ドキドキしながらアンジェリークが見守る前で、ジュリアスもまた、ドキドキしながらプレゼントの箱を開けた。
 中から出てきたのは、丸くて小さなガラスのボトル。その中に、ピンクとオレンジのバラの花のアレンジメントが入っている。
「これは…?」
 ジュリアスは確かに、この花に見覚えがあった。そんなジュリアスの表情を読み取ったのか、
「このお花は、前にジュリアス様からいただいたお花なんですよ。ジュリアス様から、初めて貰った花束。枯らしてしまうのが悲しかったし、記念に取っておきたかったので、ドライフラワーにしたんです。私の分も作っちゃったので、二人でお揃いなんです」
「これは、そなたが作ったのか?」
「まだあんまり上手に出来ないので、ちょっと恥ずかしいんですけど…」
 初めて二人でデートしたときの気持ちを思い起こし、ジュリアスはアンジェリークに向かって極上の笑顔を向けた。
「いや、そなたのその気持ち、嬉しく思うぞ。上手くは言えないが、本当に綺麗にできていると思う。…ありがとう」
 緊張気味だったアンジェリークの表情が明るく輝き、ジュリアスは、今日という日がこのように素晴らしい日になったことを、神と女王に感謝した。
 タイミング良く運ばれてくる料理。
 素晴らしいレストランで美味しい料理を大切な人と楽しむ一時。
 二人は今、世界中で一番幸せなカップルだった。


 夕食も済ませ、ホテルのフロントから指示された部屋に入って、ジュリアスはギョッとした。
 部屋の中に、大きなダブルベッドがあったからだ。
(へっ、陛下は一体、何を考えておられるのだ!?なぜこの部屋は、ツインでないのだ??部屋が一緒なのでさえ抵抗があるというのに、結婚前の男女がダブルベッドで寝るなど、言語道断!帰ったら、陛下にきつく申し上げねばならぬっ)
 しかし、アンジェリークはそのようなことには無頓着で、大きなベッドに飛び乗った。
「ジュリアス様〜、すっごくホワホワで気持ち良いですよ?こんな大きなベッドに寝るの、初めてだわ。嬉しい!!」
「…そなたは、そのベッドに疑問を感じないのか?」
「疑問って??あ〜、ジュリアス様、もしかして、寝るときは窓側でないと寝られないとか、そういうタイプですか?そんなコトなら平気です!私、どっちでも寝られますから」
 あくまでもニコニコ笑顔のアンジェリークに、ジュリアスは重い溜息を漏らした。
(そういう意味ではないのだ、そういう意味ではっ!)
一人、あたふたするジュリアス。
 そんなジュリアスをよそに、アンジェリークは、
「そろそろ、お風呂に入らなくっちゃ!」
 などと、更にジュリアスを狼狽させるようなことを口走った。
「ふっ、ふふふ、風呂??」
「はいっ。どちらから先に入ります?」
「…そなたから先に、入るが良い」
「わーい。どんなお風呂か楽しみ!それじゃ、お先に失礼しまーす。」
 アンジェリークは旅行カバンの中からお風呂セットと思しき物を取り出し、足取り軽くバスルームへと向かっていった。
 その後ろ姿を見送りつつ、ジュリアスは今一度、溜め息をついた。
 とにかく、頭の中がどうしようもなく、ぐるぐる回っていた。
(落ち着け、落ち着くのだ、ジュリアスっ!!!!)
 自分に言い聞かせるのだが、やはり、頭の中はぐるぐるである。
(このままでは、いかんっ。精神の統一を図らねばっっ!!)
 ジュリアスは、『守護聖の心得(ジュリアスが自分で勝手に作った心得で、全部で5条ある)』を、心の中で暗誦し始めた。
(守護聖の心得、その1。守護聖は、常に女王陛下に忠実であれ。その2、守護聖は、常に仕事に忠実であれ。その3、守護聖は、常に冷静に状況判断すべし。その4…)
 何回か反復して繰り返すと、ジュリアスの気持ちもいささか落ち着いてきた。
 ところが、である。
「はー、良いお湯だった!」
 アンジェリークが元気良くバスルームから出てくると、ジュリアスの頭は、再びぐるぐる回り出した。
 チャイナボタンのついたピンクの上下のパジャマ姿。
 ジュリアスは、出来るだけアンジェリークの方を見ないようにしながら、立ちあがった。
「そ、それでは私も、入らせてもらうぞ」
「はい〜。とっても広くて素敵なお風呂でしたよ♪」
 ロボットのような動きで、ジュリアスはお風呂セットを持って、バスルームに向かった。
(陛下〜、どうして二人を別部屋にしてくださらなかったのですか!?)
 ジュリアスは、遠い聖地で楽しそうに笑っているであろう女王陛下の姿を、恨めしげに脳裏に思い浮かべた。


 ジュリアスが、バスルームから出てくると、アンジェリークがベッドに寝転がっているのが見えた。頭の中をぐるぐるさせつつも、お説教は忘れないジュリアス。
「アンジェリーク、そのように寝転がっていると、風邪をひくぞ。しっかりと布団に入らぬか」
「…………………」
 返事は、なかった。
(もしや…?)
 恐る恐る近づいてみると、アンジェリークは安らかな寝息をたてて、夢の世界に旅立っていた。ジュリアスは、ホッとしたような、はたまた少々残念なような、かなり複雑な気分で、目の前で眠っている少女を眺めた。
 寝返りを打ったアンジェリークの唇から、寝言が漏れて。
「…ジュリアス様、大好き…」
 ジュリアスは優しく微笑んで、愛する少女の額に口付けたのだった。
「おやすみ、アンジェリーク。今のが他の男の名前だったら、私はそやつを絶対に許さぬぞ?」
 そして、アンジェリークをきちんと布団の中に入れてやり、ジュリアスもまた、眠ろうとしたのだが…。
 アンジェリークの寝顔があまりにも愛らしいので、ジュリアスは一晩中眠るどころの騒ぎではなく、頭をぐるぐるさせっぱなしだったのだった。


 翌日。
 聖地に戻ってきたと思った途端、ジュリアスは女王陛下から召集を受けた。
 女王は、ワクワク笑顔で、ジュリアスに尋ねる。
「旅行はどうでした、ジュリアス?楽しんでいただけたかしら??」
「はい、存分に楽しませていただきました。ただ、陛下。結婚前の男女がダブルベッドというのは、困ります」
「あら、だって。そんなコトを言いながら、ジュリアス。貴方、眼の下に隈が出来ていましてよ。首尾はどうだったのかしら?」
 泣きたいような気分に駆られながらも、ジュリアスは忠実に答えた。
「恐れながら、陛下。陛下の期待しているようなことは、何も起こっておりません。私はただ…」
「ただ??」
「私はただ、アンジェリークの寝顔があまりにも愛らしいので、心が騒いで寝つけなかっただけなのです…」
「ジュリアス、あんたって人は…」
 絶句したかと思いきや、ロザリアは楽しそうに笑い出した。
「もう、アンジェリークったら。今回のエピソード、貴方達らしくて微笑ましいわね、ジュリアス?」
「はっ、恐れ入ります」
「次の貴方の誕生日にも、楽しい旅行をセッティングして差し上げるから、またその時にでも頑張りなさいな」
「陛下っ!私は、アンジェリークをどうこうしようという気は、今のところ全くありませんっ!!」
「ホホホホホ」
「陛下〜(涙)」
 女王が自分をからかって楽しがっている、という事がジュリアスには分かっていたが、もはやジュリアスには、どう対処することも出来なかった…。
「ロザリア〜!!」
 アンジェリークの元気な声が聞こえてきて。ジュリアスは救われたような気分になる。
「あっ、ジュリアス様、ここにいらしたんですね〜」
「うむ。陛下にお礼を申し上げようと思ったのでな」
 口が裂けても、女王にからかわれていたなどと、アンジェリークの前で言えたものではなかった。好きな女性の前では誰だってカッコ良くいたいもので、ジュリアスとて例外ではない。
 女王が、意味深に笑った。
 ジュリアスはヒヤリとしたが、女王はアンジェリークに向かってにこやかに話しかけただけだった。
「アンジェリーク。楽しんできてもらえたかしら?」
「うんっ、ロザリア、今回はホントにありがとう!あのね、海のお土産を持ってきたの」
「あら、何かしら??」
(色々あったが、楽しかったな…)
 二人の会話を微笑ましく聞きながら、ジュリアスは思った。
 次の誕生日が来た時も、アンジェリークはジュリアスの隣で微笑んでいてくれるだろう。
 そして、その笑顔の先には、いつでも幸せが溢れているのだ。

 HAPPY BIRTHDAY! ジュリアス様!!


〜 END 〜




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