ジェットコースターロマンス




 パタパタっと、聖殿の廊下を駆ける軽快な音は、影を潜め。
 太陽のように明るい笑顔が、憂いを帯びる。
 溜め息の数が多くて。
 今日自分が知っているだけでも、もう10回以上溜め息をついている、可愛い金の髪の女王候補。
 最近、目に見えて沈んだ様子の彼女を、ランディは心配していた。
 育成のお願いをしに来たロザリアに、さり気なくアンジェリークの不調の原因を聞いてみる。が。ランディは『さり気ない』等という言葉からは無縁の男である。
「えっとさ、ロザリア。その、アンジェリークが最近元気ないよな?どうしてかな、なんて思ってるんだけど。原因って知ってるかい?」
 口調はなんとかさり気ない風を装ったが、身振り手振りや顔の色が何気にわざとらしいランディであった。
 ロザリアは、ランディの質問を聞くと、大輪のバラの花のように艶やかな笑顔で微笑んだ。
「お知りになりたい?」
 ランディはコクコクと頷いた。
「わたくし、今日育成をお願いしましたけど…?」
 日頃の鈍感さに似合わず、ランディはロザリアが言いたいことを明敏に察した。
「任せてくれよ、ロザリア!育成にはもちろん、色をつけさせてもらうからさっ!!」
 ホホホホホ、と、ロザリアが気分良く笑った。さすがに完璧な女王候補と言われるだけあって、彼女の辞書に抜け目という文字はなかった。
「それでは、教えて差し上げますわ。あのコったら・・・」
 余談ではあるが・・・。
 その夜、ロザリアの大陸に、2つの風の家が立ったのであった。


 
 そして、日の曜日がやってきた。
 アンジェリークは朝からベッドの上でゴロゴロ。
 何をするでもなく、ただ鬱々とした気分でいた。
「ロザリアとお話でもしてこようかな…」
 そう思って、重い腰を上げたとき。
 コンコンコン。
 と、軽快なノックの音が聞こえた。
「はい。どなたですか??」
 自室の扉を開けたアンジェリークの前に現れたのは、ランディであった。
「アンジェリーク、これから俺と一緒に出掛けよう!!」
 サワヤカな笑顔でサワヤカに、かつ半ば強引に、ランディはアンジェリークを誘った。
「あの・・・」
 そして、アンジェリークの答えも聞かずに、ランディは畳み込むようにして言ったのだ。
「良かった、ちょうど私服だね。さ、バッグを取ってきて、準備をして。早く出掛けよう!」
 その勢いに押され、アンジェリークはお気に入りのバッグをタンスから取り出し、その中にハンカチ、ティッシュ、その他もろもろの必要なものを手早く詰めた。
 アンジェリークがバッグを手にしたのを確認して、ランディは彼女の腕を掴んだ。
「準備は大丈夫だね?それじゃ、行こうか」
 気が付けば、ランディも、いつもの守護聖の服ではなく、カジュアルな若者風の格好をしていたのである。

 ランディに攫われるようにして女王候補寮から表に出たアンジェリークを待っていたのは、ゼフェルの所有物であるはずのエアバイクだった。
「ランディ様、これって…??」
「ゼフェルのエアバイクさ。アンジェリークと一緒に出掛けたいって言ったら、快く貸してくれたんだ」
 ランディはそう言ったが、それは嘘八百だった。
 飛空都市を抜け出して遊びに行っていたゼフェルの朝帰りを待ち構え、
『良いご身分だな、ゼフェル?こんな時間に戻ってくるなんて。ジュリアス様が知ったら、さぞかし怒るだろうな』
『まっ、待てよランディ!オレ達、仲間だろ?見逃してくれてもいいじゃん!』
『そのとおり。俺達は仲間だよな、ゼフェル!ところで、次の日の曜日、おまえのエアバイクを俺に貸して欲しいんだけど』
『・・・。・・・分かったよ、好きに使え』
『ありがとう、ゼフェル!持つべきものは友達だよなっ!!!』
 という経緯で、快く貸してもらった(笑)ものだったのである。
 もちろんランディにそんな悪知恵がある筈はなく。
『ゼフェルからどうしてもエアバイクを借りたいっ』
 と、相談をもちかけたオリヴィエのアドヴァイスをそのまま借用したのだった。
 それは置いておいて、とにかく。
 二人は、エアバイクに乗った。
「アンジェリーク、しっかり掴まっていてくれよ」
「はっ、はいっ!!」
 空高く、エアバイクが浮かび上がって。そのまま、飛空都市エリアを突っ切って行く。
「えーっ!?ランディ様っ!飛空都市から抜けちゃいましたよ!?良いんですか???」
 驚くアンジェリークに、ランディは相変わらずのサワヤカ笑顔でサラッと答えた。
「大丈夫。ちゃんとディア様やジュリアス様には許可をもらっておいたから。…アンジェリーク。今日が君にとって最高の一日になるように、俺は頑張るよ。だから。今日は一日笑顔でいてくれるって、俺に約束してくれよな?」
 アンジェリークが、エメラルド色の瞳をしばたいた。それから、ふんわりと優しい笑顔になって、返事をする。
「はい!!」
 こうして、二人だけの楽しい休日が幕を開けたのである。



 エアバイクが降り立った場所は。
「ランディ様、ここって…」
「言わないと分からないなんてコトはないよな?遊園地だよ!」
 アンジェリークの瞳のエメラルドが、キラキラと眩しく輝いた。
「やーん。久し振りなので、嬉しいですっ!」
 その頬に、太陽のような笑顔が戻ってきたことを、ランディもまた、嬉しく思う。
「さ、アンジェリーク。何から乗りたい?」
「全部っ!!」
「よーし、じゃあ、この遊園地の乗り物を全て制覇するような気分でいくぞ!」
「はいっ!!!」
 気合いを入れて、遊園地に入場する二人なのであった。

 二人がオープニングに選んだ乗り物は、ジェットコースターであった。
「アンジェリーク。ジェットコースターって、乗れるかい?」
「乗れますよ。ちょっと怖いですけど」
「ここのはスゴイって話だから、大丈夫かな?」
「大丈夫ですっ!キャーキャー言っちゃうかもしれませんけど…」
「じゃあ、行ってみようか?」
 聖地は日の曜日であったが、どうやらこの星の今日は平日らしい。
 一番人気のはずのジェットコースターを待つ列は、そんなに長くはなかったので。二人はあまり待つこともなく、それに乗り込むことが出来た。
「ジェットコースターって、動き出す前のドキドキ感がたまりませんよね?」
「そうだね」
 ランディもドキドキしていたのだが、それはアンジェリークとは別の意味のドキドキで、好きな女の子と一緒にジェットコースターに乗ってしまっている、というドキドキであった。
「あっ、動き出しました」
 ゆっくりと車両が動き出し、アンジェリークの声が、緊張の色を含む。それから彼女は、キュッと瞳を閉じた。
「どうしたんだい、アンジェリーク?」
「目を開けてると吸い込まれてしまいそうな気分になるので、ジェットコースターの時は、目をつぶることにしてるんです」
 瞳を閉じたまま、アンジェリークが答えた。
 ランディはクスリ、と笑う。
「目を開けて、アンジェリーク。閉じたままだなんて、もったいないよ。風の中を走り抜けていく時の気持ちの良い感触を、君に楽しんで欲しいんだ」
 アンジェリークが薄目を開いて、ランディの方を見た。ランディは、サワヤカ笑顔でアンジェリークに笑いかける。
 なんとなく勇気付けられて、アンジェリークは薄く開いていた目を、完全に開いた。
 その時。
 ジェットコースターが、下りの坂に入り、ものすごい勢いで動き出した。
「きゃーっ!!」
 大きく瞳を見開いて悲鳴をあげながら。それでも、アンジェリークは、楽しそうである。
「ランディ様っ!」
 アンジェリークが瞳を見開いて固まったまま、ランディに呼びかけた。
「なんだいっ?アンジェリーク!?」
「周りの景色がぐるぐる動いて、楽しいですっ!!」
「もうちょっとリラックスすると、もっと楽しいと思うな!」
 ジェットコースターが轟音を立てて進む中、ランディはそう、アンジェリークにアドバイスした。
「もう、十分楽しんでます〜」
 それからもジェットコースターは回転したり急激に下ったりしてアンジェリークに悲鳴をあげさせたが、その悲鳴は、楽しげであった。
 ジェットコースターを降りると。
「ランディ様、ありがとうございました。目を開けてジェットコースターに乗るなんて、初めてで。周りを見る余裕があると、楽しいってコトが分かりました♪」
 頬を上気させてはしゃぐアンジェリークに、ランディは優しく言った。
「そうか!それは良かったな」
「はいっ!!」
 元気良く返事をして笑うアンジェリークの表情には、一片の影も見当たらず。その事実は、ランディをホッとさせた。

 それから二人は、メリーゴーランドやカート、他の種類のジェットコースター等を乗り倒していった。
「ランディ様、もう私、降参です。少し休みましょう」
 アンジェリークが息を弾ませて、そう言うので。
「よし。じゃあ俺、何か飲み物でも買ってくるよ。ちょっと待っててくれるかな?」
「私も一緒に行きます!」
「ダメダメ。そんなコトは俺に任せて。そこのベンチにでも座っててくれよな!」
 軽やかな足取りで売店に向かうランディ。
 アンジェリークは申し訳なさそうにその後ろ姿を見送って。ランディから指定されたベンチに大人しく腰を下ろしたのだった。
 売店にたどり着いたランディは、コーラとホットドッグを2人分ゲットして、再び軽やかな足取りで、アンジェリークの待つ場所に向かった。
 アンジェリークの姿を確認して
「アンジェリーク!!」
 呼びかけたランディは、彼女の周りの雰囲気がおかしいことを敏感に察知した。
 ガラの悪そうな二人の男が、アンジェリークに絡んでいたのだ。
「やめてくださいっ!!」
 アンジェリークが男たちをキッと睨み付けたその時。
「その子は、俺の連れだ。手出しは許さないぞ!」
 取り敢えず買ってきたものを地面に置いて、ランディはその場に駆け寄り、男たちに宣言した。
「ランディ様!!」
「おーおー、優男が偉そうに!やれるもんなら、力ずくで取り返してみな!!」
 片方のリーダーらしき男が、吐き捨てるように、そう言った。
「今、力ずくでって言ったよな?君も聞いたろ、アンジェリーク?」
 コクリとアンジェリークが頷く。
 それを合図に、ランディの身体がヒラリと宙に舞い上がった。
 空中から、男二人にまとめて廻し蹴りを食らわせた。
「ひゃっ!」
 情けない声をあげて、男たちは地べたに転がった。
 男たちとは対照的に華麗な仕草で着地したランディが、二人の襟首を引っ掴んだ。
「アンジェリーク。この男たち、どうする?」
「えっと・・・。もう、周りの人に迷惑をかけない。って約束するなら、離してあげてください」
「彼女はああ言ってるけど・・・どうなんだ?約束するか??約束しないなら・・・このまま俺が締め上げてしまっても良いんだけどな」
 ランディの脅しに、男たちは震え上がった。
「分かった、オレ達が悪かったっ!二度と周りに迷惑をかけないと誓うよ」
「今度見つけたら、ただじゃおかないからな!?」
 ランディが手を離すと、男たちは脱兎の如く逃げ出してしまった。
 呆れ顔で男達の後ろ姿を見送ってから、ランディは打って変わって優しい表情になり、アンジェリークに問いかけた。
「大丈夫かい、アンジェリーク?」
「はい。全然平気です」
「怖かったろ?ゴメンな、やっぱり君を一人にしておくんじゃなかったよ」
「平気ですって。だって、ランディ様が助けてくださるって、分かってましたもん」
 そう言って微笑むアンジェリークに、月並みな言い方ではあるが、ランディは胸がキュンとしてしまった。
「えーっと・・・。そうだ、俺、コーラとホットドックを買ってきたんだよ!一緒に食べよう」
 カーッと赤くなってしまった表情を見られないように、ランディはクルリと回れ右すると、先ほど地面に置いた紙袋を回収して、アンジェリークに渡したのだった。

 そして軽食の後。二人が向かったのはお化け屋敷だった。
『キャーっ!?ランディ様、怖いですぅ〜!!』
『ハハっ、大丈夫だよ、アンジェリーク!俺がついているからね!!』
 等というシーンを想像し、その想像で思わずドキマギしてしまうランディ。
 お化け屋敷の中からは女性の悲鳴が聞こえてきて、やっぱり、なんとなく、怖そうである。
 アンジェリークが少しだけおびえた表情で、ランディに囁いた。
「ランディ様。このお化け屋敷、怖そうですよ〜」
「大丈夫かい、アンジェリーク?今なら引き返せるけど・・・」
「変だと思われるかも知れないんですけど、怖いと分かっていても入りたくなっちゃうのがお化け屋敷なんですよね。そんなワケなので、予定通り入りましょう!」
 そんなこんなで、二人はお化け屋敷に入ったのだが。
「キャーッ!!!!」
 ランディのヨコシマな想像通りに、しょっぱなからアンジェリークは恐怖の悲鳴を上げ、ランディにしがみついた。
 内部は良く作ってあって、ようやく足元が見えるぐらいに暗くしてあり。その中から、いきなりお化けが出てくるのである。
 ランディは平気(というか、しがみついてくるアンジェリークの方にドキドキ)であったが、アンジェリークには大変な恐怖のようなのであった。
「ら、ランディ様っ、お願いです。先を歩いていただいて良いですか???」
 アンジェリークの依頼により、ランディはアンジェリークを守るように、先頭切って歩くのだが、そんなときに限って、
「キャーッ!?」
 お化けは後ろから出てきたりして、アンジェリークを更に怯えさせるのである。
 アンジェリークが、しっかりとランディの腕をにぎりしめた。歩き方も、ソロリ、という感じである。
「ランディ様、絶対に絶対に、先に行ったりしちゃイヤです」
「大丈夫だよ、アンジェリーク。そんなに怖がらなくても」
 ランディが言った途端に。
「いやーっ!!あっち行って〜!!!」
 暗がりからお化けが静かに現れ、アンジェリークにまたまた悲鳴を上げさせた。
(このお化け屋敷、最後が一番怖いって聞いてるけど・・・。アンジェリークは大丈夫だろうか?気絶でもしてしまうのではないだろうか??)
 そんなランディの心配を他所に、アンジェリークは気絶もしないまま、しかし、大量の悲鳴を上げつつ、ラストダンジョン(笑)に到達した。
「ホラ、アンジェリーク。あっちが明るいから、出口はもうすぐだよ」
「良かったぁ。ホントに怖かったです」
 アンジェリークがホッと息をついたその瞬間。
 周りから、いきなり、黒尽くめのお化けが何匹も飛び出してきて、二人に掴みかかろうとした。
「キャーっ!?キャーっっ!!!イヤイヤっ。来ないで〜。キャーッ!!!」
 アンジェリークはパニック状態になったらしい。思いっきりランディにしがみついて、叫んだ。
「ランディ様、早く逃げましょう、早くっ!!!!取り殺されちゃう〜(涙)」
 逃げようにも、アンジェリークが激しくしがみついているので、逃げ出せない。
(仕方ない・・・)
 ランディは、ヒョイとアンジェリークを抱き上げ、彼女のために出口までダッシュした。
「もう大丈夫だよ、出口まで来たから」
 その言葉に、アンジェリークはしっかりと閉じていた目を開いた。
「あーん。もう二度と、お化け屋敷に入りたい、なんて言いません」
 アンジェリークの瞳に涙がたまっているのを見て、ランディは小さく笑った。
「さ、もう大丈夫だから、元気を出して」
「はい・・・」
 その時、アンジェリークは気付いたらしい。自分が、ランディの腕に抱きかかえられていることを。
「ええーっ!?」
 お化けを見たときと同じように驚愕の叫びをあげて、アンジェリークは耳まで赤くなった。
「ごめんなさい、ランディ様っ!結局、出口まで連れてきてもらっちゃったんですね??重かったでしょう?本当にごめんなさい」
 アンジェリークの反応で、ランディも自分がアンジェリークを抱き上げていた、という事実を再確認し、慌ててアンジェリークを地面の上に下ろした。
「いやっ、こっちこそごめんな。勝手に抱き上げたりして、ホントにごめん!!」
 お互いに赤くなって黙り込んでしまった二人であったが。
「ランディ様、もう夕方ですね?ホラ、夕日があんなにキレイです」
 アンジェリークが話題を変えようとしてか、そう言ってくれたので。
 ランディは気を取り直して、別の会話をアンジェリークに振った。
「そっ、そうだね。そろそろ帰らないといけないな。最後に、観覧車にでも乗ろうか?」
「わっ、大賛成です!」

 夕日が段々とその身を隠していき、代わりに夜の帳が下りてくる。
 そんな中で、アンジェリークとランディは、意気揚々と観覧車に乗り込んだ。
「観覧車からの眺めって、大好き!」
 観覧車が上に上がっていく様を眺めながら、アンジェリークが笑顔で言った。
 二人は、色々な話をする。
 育成のこと、他の守護聖の噂話。
 しかし、観覧車が一番高い地点に差しかかった時。
 アンジェリークはお喋りをやめ、フッと口を噤んだ。
 若草色の瞳が何かを探すように窓の外を彷徨って。
そしてアンジェリークは、やはり黙ったままで、視線を落とした。
 長い睫毛が、その頬に柔らかな影を作って。
 ランディの腕がアンジェリークの方に伸ばされたが、彼女に辿り着く前に、その腕は降ろされた。
「アンジェリーク」
 名前を呼ばれて、アンジェリークがようやく、ランディの方を向いた。
「今日俺が君を誘ったのは、ロザリアから聞いたからなんだ。君が、ホームシックにかかってるって。だから、目いっぱい遊び倒して、君を楽しい気分にさせたかった」
「ランディ様・・・」
「上手くいえないけどさ、その、聖地には俺たちがいるじゃないか。俺たちじゃ、君の家族になれないかな?」
「・・・心配かけて、ごめんなさい」
「謝る必要はないよ。いっぱい心配かけてくれていいんだ。その、何ていうか、俺は君が・・・」
 言いかけた言葉は、口に出る前に、飲み込まれた。
 アンジェリークの瞳から、ポロポロと涙が零れ落ちたからだ。
「ごめんなさい、ランディ様。今だけ。今だけでいいから、泣かせてください・・・」
 頼りなさ気に涙を流すアンジェリークの肩を、ランディは優しく抱き寄せた。



 パタパタっと、聖殿の廊下を駆ける軽快な音が、聞こえてくる。
 その元気の良い足音は執務室の前で止まり。
「ランディ様、おはようございます!」
 太陽のような笑顔が、戻ってきた。
「やあ、よく来たね!」
 元気に挨拶を返すランディに、アンジェリークは甘えるような笑顔を見せて、言った。
「昨日はどうもありがとうございました!また、一緒にお出かけしましょうね、ランディ様」
 そして、二人の新しい一日が。また、始まるのだった。
〜 END 〜







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