「分かりました・・・。ボクも男です!木村さんの幸せのため、大人しく引き下がります!!」
(ああ!誰かボクの知らない他の男と・・・!)
 板垣の中で、あくまでも木村の相手は男らしい(笑)。
 そして心の中で、板垣は血の涙を流した。
「木村さん・・・。ボクがいつでも木村さんラブだというコトだけは忘れないで下さいね!!その男に捨てられて悲しい気持ちになったら、ボクの腕の中で泣いてください・・・!!」
「はあ?お前は、何を馬鹿なコトを言ってんだ??」
 呆れたような木村の声も、板垣の耳には届かなかった。
「木村さん。幸せなバースデーナイトを!!」
 クルリと木村に背を向け、板垣はトボトボとロッカールームに向かった。
 瞳からポロリと涙が零れそうになり、グイ、とシャツの裾でそれを拭って。
 板垣は、自分で自分に言い聞かせた。
(ファイト、ボク!!いつかきっと、木村さんも振り向いてくれるさ・・・!!)

 木村が振り向いてくれる日・・・それは一体、何時のことになるのだろうか・・・?


GAME OVER!







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