「木村さ〜ん!!!!」
 グイと目元に浮かんだ涙を拭って、板垣は果敢に木村に突撃した。
「お誕生日おめでとうございます!大好きです〜!!」
「鬱陶しいわっ!!」
 容赦なく右ストレートが飛んでくる。
 不意を付かれ、板垣は撃沈した。
 そんな板垣を冷ややかに板垣を見下ろした後、木村はイソイソと篠田に迫った。
「篠田さ〜んv俺、今日、誕生日なんすよ。食事でも奢ってくださいよ〜vvv」
「やれやれ、仕方のないヤツだな」
「やった!それってOKってコトすよね!?」
「あ、ボクも木村さんをお祝いしたいです〜。是非、ご一緒させてください」
 一歩まで加わり、楽しげなその集団(?)を板垣は恨めし気に眺めた。
 宮田は諦めたのか、いつの間にか姿がなくなっている。
(いや、あの根暗王子のことだ。きっとどこかで木村さんをストーカーしているに違いない!!木村さんっ!ボクが木村さんを守りますからねっ!!)
 などと思いつつ、意識が遠のいていく板垣であった・・・。

GAME OVER!






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