[宮木or木宮10題]
1//花と太陽
あなたは花のように優しくて。
太陽のように眩しくて。
俺に、前に進む勇気を与えてくれます。
なんて、そんな月並みな言葉。
面と向かって、言うことなんて出来ない。
けれども、俺は思う。
あなたは俺の太陽。
あなたは、俺の心に咲く花。
試合前。
いつもどおり減量で苦しんでいる俺の前に、あなたの姿。
「宮田・・・」
ああ、なんて顔をしてるんですか?
俺はそんなに、酷い状態に見えますか?
「木村さん・・・」
前に進む力を下さい。
約束の地に辿り着くことが出来るように、
「笑ってくれますか・・・?」
・・・俺に、力を。
「宮田・・・!」
あなたの腕が俺に伸びて。
ギュッと、抱きしめられる。
温かなあなたの、腕の中。
大丈夫です。俺は、大丈夫ですから・・・。
「ねえ、笑ってくださいよ・・・」
もう一度頼むと。
俺から腕を離して、あなたは笑ってくれた。
・・・その笑顔が、好きです・・・。
太陽のように暖かで、花のように可愛らしくて。
他の何よりも、俺に、力を与えてくれます。
負けられない俺に、勝つための力を・・・。
「絶対に、勝ちますから・・・!」
あなたは、俺の太陽。
あなたは俺の心の中に咲く花。
「宮田・・・!!」
明るい太陽の下で。
朗らかに笑う。
「この前の試合、おめでとうな。ホラ、これはお祝い」
小さな花束を手渡されて。
まるで、花のように可憐なあなた。
どんなに豪華な花束よりも、あなたからの花が、あなたの笑顔が。
・・・一番・・・。
「嬉しいですよ・・・」
腕を伸ばして、花束ごとあなたを抱きしめた。
あなたからフワリと漂い、俺の鼻孔をくすぐる香りは。
太陽のように柔らかく。
花のように甘い。
太陽のようなあなた。
花のようなあなた。
あなたが、好きです。
好きです。
・・・好きです・・・。
〜 END 〜
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シチュエーションに無理がある〜!!
と言う事は、重々承知でございます。
宮田くんにとって、木村さんは花のような太陽のような人である。
と、非常に単純な解釈で。
ベタ甘なのは管理人の芸風なので、許してください。
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